引越し約款と保険について確認

Ampersand

引っ越し業者を決める時には必ず約款と保険は確認しないといけません。

約款の場合は、各独自のルールを採用している場合があり、また保険の場合は、加入が義務付けられている訳ではない為、無保険の業者も存在するためです。

約款について。見るべき個所は?

約款とは契約に関するルールを定めたものですが、どのような約款でも、細かく小さい文字で書かれているため読む気が起きません。

ここでは引越し約款に定められた中で特に重要なポイントだけを掲載します。

見積もりについて

業者に引っ越しを依頼する場合は、ほとんどのケースで見積もりをお願いする事になります。

この場合、原則として見積もり料は無料です。また見積もり時に内金や手付金を支払う必要はなく、催促された場合は必ず断るようにして下さい。

(最近では引っ越し業界の価格競争が激しい為、キャンセルされないよう契約と同時にこの手付金を求める業者もあるため注意が必要です。)

また、引越し先の現地まで下見に業者が行った場合は下見料が発生します。この場合、消費者の承諾が無い場合は、支払う必要はありません。

キャンセル料について

引っ越しのキャンセルについては他の契約よりも規定がゆるく、当日で運賃から20%、前日で10%となっています。前々日にキャンセルした場合は支払う必要がありません。(予定日を延期した場合も同様のかけ率です。)

ただし、ダンボールをもらった場合や、家具の解体や家電の取り外しなど工程がすでに済んでいた場合は、その経費は支払う必要があります。

契約をしたけど他に安い業者が見つかった場合や、段ボールをもらい郵送で返品してくれと言われた場合は、新たに契約した業者に間に入ってもらい対応をしてもらって下さい。すんなりと済みます。

保証について

保証は荷物の受け取り日より3ヶ月以内と定められています。ただし、3ヶ月以内に故障や紛失を発見し、業者に通知した場合はその期間は1年に延期されます。

また貴重品は業者は引き受けを拒否でき、荷物の中に貴重品が紛れて込んでおりそれを紛失した場合は保証の対象にはなりません。

例えば、ブランド品だけを段ボールに詰め込み紛失した場合や、へそくりや現金が紛れ込んでおり紛失した場合などが該当します。

保証の対象となるのは、引っ越し作業の過程のみ(荷造り時、引取時、トラック積み置き時、引き渡し時に故障や紛失があった場合)、また業者側に責任があったと証明できなければいけません。

引越し保険や運送保険

引っ越し業者の場合は、引越し保険となり最大賠償額は1000万円まで保険料は見積もり額に含まれ、運送業者の場合は、運送業者貨物責任保険となり、任意に掛ける必要があります。

期間は引越し保険は受け取り日から3ヶ月以内、運送保険は受け取り日と期間が異なるため注意して下さい。

また、引越し業者によって保険に加入していない、または保険料を支払ってくれないケースも露見されています。

対処法としては、見積もり時に今年は1度でも保険を使用した事があるのかを確認する方法がお勧めです。(1度使うと翌年の保険料が上がるため、実費で弁済する業者もあります。)

作業中に荷物の紛失や故障、また家屋に傷が付いた事を業者に責任があると判断できた場合、その修理代金、もしくは弁済時価額のどちらか安い方で賠償されます。

後々、故障や荷物の紛失に気付くケースも多い為、段ボールであれば、箱に番号をマジックで打ち受け取り当日に抜けている番号が無いか確認する事や、家電類は当日に電源を入れ正常に動作するかの確認をして下さい。

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